Animal Flow(アニマルフロー)は、四つん這いを起点にした全身運動のシステム。動物のマネではなく、「人間という動物」の機能を取り戻すための練習です。歴史・仕組み・研究・魅力を、ここに整理しました。
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What
正式には「四足運動トレーニング(Quadrupedal Movement Training、QMT)」の一種。四点(手と足)を床につけ、複数の方向に、いろいろな負荷をかけながら動く練習のことです。
History
アメリカのフィットネスコーチ、マイク・フィッチ(Mike Fitch)がつくった体系です。
体操・パルクール・ブレイクダンス・逆立ち
Mike Fitch/Global Bodyweight Training
Level 1 / 2 ワークショップ、各国のインストラクター
しょっちゃんが出会い、持ち帰る
創始者マイク・フィッチは、ジムナスティック(体操)、パルクール、ブレイクダンス、ハンドスタンドなど、さまざまな自重トレーニングを鍛錬する時間を積み重ねてきた人です。それらを楽しみながら、「平均的な人にも取り組みやすく、応用しやすいプログラム」として整理したのが Animal Flow の出発点でした。
Animal Flow® は Global Bodyweight Training, LLC(米国)の登録商標で、同社が公式マニュアルとワークショップを運営しています。四足の動きそのものは人類が大昔からやってきたもの。フィッチ自身「アニマルロコモーションの発案者を名乗るつもりはない」と書いており、大切にしているのは各動きの目的と意図を明確にし、体に長期的なプラスをもたらすことだとしています。
2日間の Level 1 ワークショップで6つの構成要素と「言語」(動きの呼び方とコールアウト)を学び、修了者がインストラクターとして各国で教えています。日本語版マニュアルも整備されています。
妻に連れられて行った運動教室で、インストラクターの一言が頭の中で何かをつないだ。「これを日本に持ち帰らなければ」と理屈なく感じて、その場で受講を決めました。いま川口・蕨で、バドミントンをする人と、運動がはじめての人に教えています。
4 pillars
Animal Flow は「過去の運動経験や能力に関わらず、すべてのフィジカルプラクティスのギャップを埋めるシステム」。その根本にある4つの考え方です。
脳と体のつながり。床に手をつくことで、体全体の通信がよくなる。ここが出発点。
可動性、安定性、力、持久力、協調性。動ける体としての機能を、まとめて底上げする。
負担が一点に集まらない、しなやかで回復しやすい体。長く動き続けるための土台。
同じ動きを、一緒に、楽しく。ひとりで続かないことも、仲間となら続く。
6 components
すべての動きは、この6つのどれかに入ります。やさしい順に並んでいるので、①から始めれば大丈夫。






それぞれの動きは 6つのステップの紹介ページ に、動画枠つきでまとめています。
Science
成人への四足運動(QMT)の研究はまだ新しい分野ですが、Animal Flow の動きを使った査読つきの研究が公式マニュアルで紹介されています。
認知の柔軟性4週間の研究で変化を報告
関節の位置感覚4週間の研究で変化を報告
ファンクショナルムーブメント8週間の研究で向上を報告
股関節・肩の可動域8週間の研究で向上を報告
四肢の協調が必要な新しい課題を段階的に行うことは、関節角度を直接ねらうトレーニングより、認知の柔軟性と関節リポジショニングの感覚に効果的なインパクトがあった、と報告されています。
Matthews et al., 2016. "Quadrupedal movement training improves markers of cognition and joint repositioning."QMT グループは対照群に比べ、FMS(Functional Movement Screen)のスコアと、股関節屈曲・股関節外旋・肩関節屈曲などのアクティブ可動域に、はっきりした向上を記録した、と報告されています。
Buxton et al., 2020. "The Effects of a Novel Quadrupedal Movement Training Program on Functional Movement, Range of Motion, Muscular Strength, and Endurance."※ 研究は限られた人数・期間の報告です。効果を保証するものではなく、wildflow では「〜が起きにくくなる体の使い方」の練習として扱っています。痛みが続く場合は医療機関へ。
Why people keep doing it

床があれば、どこでも今日から。準備がいらないから、続く。

キツければやさしく、慣れたら強く。運動経験ゼロの人と経験者が同じクラスで動ける。

手と足をバラバラに使うから、集中しないとできない。終わったあと頭がすっきりするのはそのせい。

動きがつながって一本の流れになると、ダンスのようで瞑想のよう。ただ動くことが楽しい。

股関節で床を押す、片足で支える、胸を開く。バドミントンの動きと同じ体の使い方でできている。
「バドミントンで膝や腰がつらい人ほど、床の上で自分の癖に気づきます。シャトルを追っているときは隠れる癖が、四つん這いでは隠れない。だから僕は、コートの前に床を使います。」